こんにちは。保育士のみぞれです。
11月頃になると幼稚園は願書配布が始まるところが多いのではないでしょうか。
それまでに気になる園を親子でチェックしに行く方も多いかと思います。
私は、夫の転勤や自らの転職で幼稚園・保育園・こども園・特別支援支援級などでいろいろな施設で勤務してきました。そのときの経験をふまえ、幼稚園や保育園に見学に行った際どのような点をチェックしてきたらよいのか挙げてみたいと思います。
チェックしたいこと
- 園舎
- 園庭
- 保育室
- 作品
- 保育士の様子
- 園長の様子
- 子どもたちの様子
1.園舎
入園したら子どもたちが毎日過ごす場所だからじっくり見ておきたいですね。
でも、ただ新しいとか広いとかだけではなく見るべきと私が思うポイントがあります。
・安全に配慮されているか
お子さんを通わせる上で安全であるかどうかは最優先事項ですよね。
子ども向けの施設であっても案外「ここ危ないんじゃない?」というポイントが見られることがあります。
ドアの開閉時に指を挟む危険がないかどうか、子どもの手の届くところにシュレッダーや洗剤などが無意識に置かれていないか。子どもがいる場所が見渡せて、死角になるような場所がないかどうか。
子どものための施設なんだから、安全には配慮されているはず・・・でも、何気なく毎日保育する中でうっかり危険なものを置きっぱなしにしていたり、窓際に踏み台になるようなものを置いてしまっていたりすることもあります。
その辺から、園の子どもたちに対する安全意識が見えてくるのではないでしょうか。
・清潔感があるか
施設が古くなってくるのは仕方ないのですが、そういうことではなく清潔感がない施設ってあると思います。掃除が行き届いてなかったり、物が無造作に置かれていたり。
子どもが遊ぶ場所なのに、あまり整理整頓されすぎ、殺風景なのも逆に気になりますがやっぱりある程度片付いていないと事故やけがにつながりますし、ほこりやダニも心配です。
コロナ禍ではどこの園でもわりと一生懸命消毒していたと思いますが、最近少し緩くなってきた気がします。そこまで丁寧でなくても、おもちゃにほこりが溜っていたり壊れたままになっているのは気になりますね。
給食の時の様子を見る機会があったら、食品を扱うときの保育士さんの様子や食べるときの環境なんかもチェックするとよいかもしれません。
・子どもの人数に見合った広さか
子どもの人数に対して保育室が狭すぎると感じることがあります。静かに遊びたい子が走り回りたい子に邪魔されて落ち着かない、逆に体を動かしたいのに十分に動ける場所がないなどです。保育中は良くても、給食を食べ終わった子が遊んでいる場所がなくて隅っこに居たり、食べている子が落ち着かない園もあります。
また、保育室は問題なくてもトイレの数や広さが合っておらず長く順番待ちが必要だったり、出入りの時押されて危ないなんていう問題もあります。
やむを得ず園庭が狭いなどの園は、近くに公園があるとか各年齢の子が重ならないようにうまく園庭を使っているなど工夫がされていると良いですね。
・子どもが動きやすい導線になっているか
これも上記のことに重なっているかもしれませんが、設備的に不利な環境でも保育士の配慮や棚やテーブルの配置でうまく解消している園もあります。
子どもたちの体に合った椅子、テーブルを使っていますか。身支度や片付けやすい場所に棚がありますか。子どもたちが使いたいときに使いたいものが手に取れる環境になってますか。
家でも子ども達目線で物のは位置などを工夫しているお母さんも多いですよね。なのに、子どもの施設でも使いにくいままになっている園もあるんです。
子どもにとって使いやすい、動きやすいことに配慮してくれている園はやっぱり子どものことをよく見てくれている園という気がします。
・やりたい遊びができる環境か
おもちゃがいっぱいあるのが良い園とはいいませんが、やはり年齢に見合ったおもちゃや絵本がある程度必要だと思います。
園によって方針があるので、市販のおもちゃは一切置かない。手作りの物だけという園もあるかと思います。例えば、ままごとでは食材の形の物は使わずに、ひもやおはじきなどの素材を食材に見立てることで想像力を育むねらいなどです。その考えに納得できたらOK。もし、「うちの子はそれだと遊べなさそう。」と思っても、実際に遊んでいる子ども達の様子を見て楽しめている子が多いなら次第にその環境に慣れていくことが多いです。
でも、たまに何のねらいもなくあまり玩具にお金をかけないというだけの園もありますので、気になるときは保育士に尋ねてみると良いと思います。
折り紙や画用紙、シールなども自由に使える環境の園があったり、保育士の許可がないと使えない(大事に使わせる)園もあったり様々ですがどちらが良いかは、考え方によりますよね。
園側としてはあまりそのような時間に見学は受け入れないかもしれませんが、できれば出入りするような場面(外遊びや、食後や午睡前など)を見てみると落ち着いた保育の時間には見えなかったことが見えてくるかもしれません。
園舎は子どもが毎日過ごす大事な環境。広さや、新しさ、設備などいろい炉希望に合うにこしたことはありませんが、なんとなく落ち着く・・・そんな感覚も大事だったりします。
親子で気に入る園が見つかると良いですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
これから園舎以外のチェックポイントについても順次記事にしていきたいと思います。
気になった方はそちらも読んでみてくださいね。
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